尾上幼稚園 園長
嶋津 弘隆
遊びを中心として
幼児期は 「人生に必要な知恵は、すべて幼稚園の砂場で学んだ」と、ロバート・フルガムが言ったように、人格を形成するうえでとても大事な時期です。
家族と子の関係を基軸として、大勢の子どもたちとの集団生活によって社会性が育っていきます。一人ひとりの個性や特性を大切にし、常に見守り一緒にいることで自己肯定感が育ち、同時に他者に対する思いやりの心が育ちます。生き生きとした生活をする中で、自分で考え行動する力が養われ創造力が培われていきます。多くの多様な体験をすることで、豊かな感性が育ちます。こうした、意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力などと言うような非認知能力を養うのが幼児期の遊びです。
そこで、本園では遊びを重視した保育を行っています。遊びながら子どもたちは困難に立ち向かい失敗し時には挫折しながら、それでももっと楽しみたいと意欲を燃やします。子どもたちが十分に遊べるしっかりとした環境を整え、さまざまな体験をさせてあげたいと考えています。幼児期に十分に遊んだ経験が、小学校での学習の基礎となるだけでなく、生涯にわたって心豊かな生活を送る基礎となるのです。